中国に敗れるも 大詰めを迎えたバスケット競技もいよいよメダルを賭けた決勝トーナメントがスタート。準決勝の相手は中国。平均身長187cm、最も大きい#15WEI選手は207cm。さらに190cm台を4人も擁する。頭一つ違うほどの身長差にも関わらず、#13諏訪、#14高田、そして#8間宮のフロントコート陣は勇気を持ってインサイドで勝負し、得点を挙げ、リバウンドも負けていない。この活躍は今後の日本の未来にとって、明るい材料となった。インドで行われたFIBAアジア選手権でシンデレラガールとして一躍各国スカウティングの標的になったであろう#9櫻田も、相手のマークを振り切るドライブ、そして3Pシュートは健在。さらにキャプテンとしての自覚も芽生え、自信に満ちあふれたプレイでチームを牽引。この試合も26得点を挙げ、そのうちの16得点が窮地に追いやられた第4ピリオドでの得点であり、最後まであきらめない気持ちを自ら示した。惜しくも2点差で敗れたが、全選手が総力を尽くして戦ったこの試合がきっとロンドン五輪に花開く。そんな予兆を感じられずにはいられない好ゲームだった。 ミスを恐れず思いっきりやれ 今大会はロンドン五輪へ向けた若手のトライアルであり、日本代表強化の底上げを見据えている。昨日の敗戦後、メディアインタビューの中で中川ヘッドコーチは、「ミスは誰にでもあります。いつも言うように『We win together、we loose together』、勝っても負けても人は成長できます。選手たちにはミスを恐れずに思い切ってプレーして欲しい」と語り、確実に成長している選手、そしてチームに手応えを感じていた。次の3位決定戦の相手は開幕戦と同じく韓国。終わりよければ全て良し。メダルを持って、日本に帰ろう。 チームジャパン 敗戦後、一度ホテルに戻り、ケア等々を足早に終え、20時から始まる男子準決勝のため、再び会場へ。男子ベンチの裏に全選手が座ると、男女バスケット全24選手が一同に集結し、チャイニーズ・タイペイに襲いかかった。吉田選手が立ち上がって声を張り、内海選手が音頭を取ってニッポンコールしたが、結果は女子と同じく2点差で惜敗。今回も、この光景は集まった香港メディアのカメラを釘付けにしていた。
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